I'm only sleeping

日記 雑記 思いつき ついったー https://twitter.com/1dgwa

序文 孤立した完全に新しい都市

都市は人々の相互作用するネットワークが生み出す総体のことであって、それを神経細胞同士のシナプス結合に例える人もいます。何故その総体がアイデアを形成するかについて、正直にいって我々は完全に無知です・・・無数のシナプス結合がいかにして意識を生み出すかについての、いかなる満足のゆく仮説も提出されていないのと同じ程度には・・・。ある傾向を取り出すことはできます。人々の繋がりがどのように影響しあっているかについて、ごく一部を分解して覗くことは可能です。しかし都市の創造性については漠然としたことしかわかっていないのです。都市は創造し、保存します。立ち並ぶ街並みはその過去を反映しており、そしてその未来の創造に寄与するのです。それを破壊するものについて語る人がいますが、もともと脆い生態系であったことについても考えるべきではないでしょうか。独自の文化というのは十分な蓄積もしくは十分な孤立が不可欠なのです。さて、私は試験管上での都市について語ろうと思います。我々はある地球様の惑星に孤立した都市を作り出すことに成功しました。そこにいる人々は全て我々が遺伝子を改良し、試験管によって育てたものです。最初の人々はヒトの遺伝子を改良することによって生まれました。そして時折新しい人々を追加し、一つの都市を作り出すことに成功しました。彼らの文化は我々とは完全に異質であり、おそらくは野蛮な印象を与えますが、それは単に、我々が十分にその倫理・論理を理解していないことへの反応であるのです。
彼らの都市はどうして素晴らしいのか、という問いには、その歴史、幾つかの芸術作品、そして彼らの都市が未だに一つであること・・・これはつまり、都市創造理論が示す理論上の最高の都市ということだけにとどまらず、大規模な排斥などが存在しなかったことを示しています。