I'm only sleeping

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未開拓地としての夢、もしくは知っていると想定される主体

HIV陽性だと診断される夢をみた。

俺は恐ろしくて震えたが、夢は続いた。その後にどんな夢をみたのかは覚えていない。しかし寝汗をびっしょりかいていたから、さほど時間はたっていないのだろう。とても長い時間に思えたのだが。

 

HIVにかかったとしても適切な投薬をすれば生活に支障がないということを知識として知っている。少なくとも60から70くらいまでは生きれるものだということになる。だけど俺は怖いと思った。

その時には俺は統計学の知識が頭からとんでいた。俺みたいな人間はHIVの低リスク群に入るわけで、それで検査が陽性になったところで実際にそうだという確率は50%なのだけど、そういうことは一切頭をよぎらなかった。

 

夢がどんなところから記憶を持ってきて組み合わせたのかはだいたい推察できる。どうしてその夢が出来上がったのかについてはあまり考えないようにしている。しかし夢から何かがわかるのかと心理学をやってる人に聞いても、それは専門の人に聞かないとわからないとなるの、ちょっと不思議な感じがする。それはある意味では夢が何か深遠なる意味を持っていることを知っている誰かがいる、ということを示すことになる。

専門的な誰かがよくわからない問題について答えを出してくれる、というのは様々なところで出会う幻想だと思うのだけど…。

勿論おれが極度に疑い深いだけで、本当は夢というのはちゃんと解釈できるものなのかもしれない。

(そういえばこんな話がある。祖先は鳥から生まれたという信仰を持つ未開人に、その信仰についてきいてみると、私はそんなことを信じていない。私はそんなに馬鹿じゃない。でも先祖の中には実際に信じていた人がいるそうだ、と答えた)

夢をそのまま録画出来るメディアが誕生したらどうなるか夢想したことがある。そうしたら本当に夢の意味とか解釈とかがわかるかもしれないし、そういうのは全部でたらめだとか、わかったとしてもそんなにたくさんわかるわけではないとか、それなりに答えが出るはずだと思ったのだけど。

それはちょっと宇宙旅行に近いのかもしれない。宇宙旅行について懐疑的に書いていたのは誰だっけか。宇宙旅行に向いている人間というのは、つまり娯楽のないスペースシャトル内でおとなしくしていられる体の丈夫な人間だとか、月に到達したニュースはその後の他の話題にすぐに取って変わられた、みたいな話とか、宇宙飛行士たちの多くが帰還してから神秘主義者になったとか…。

J・G・バラード千年王国ユーザーズガイド

だったはずだ。

夢だってある種のフロンティアみたいに存在している。そこからいろいろなことを見出すことができるし、宇宙みたいにある程度のなんでもありが容認される。

 

分子生物学と神経科学が新たなフロンティアとして存在しているのだと思うもちろん、ヒトゲノムプロジェクトは思ったよりわかることが少なかったし、iPS細胞の実用化だってずっと時間はかかりそうだけど、それでも沢山のことがわかった。

人間に関する学問のフロンティアというのは、それなりに容易に見いだせるのだけど、文字通りの未開拓地というのは、宇宙を除くと深海くらいしかないし、深海もあまり人気とはいえない。

 

まあなにかすごいテクノロジーがどかーんと生まれて宇宙の凄い遠くまで行けるようになることだってあるのかもしれないけど。