シミュレーションゲーム
ときどきむしょうにシミュレーションゲームがやりたくなる。
リアルタイムのも、そうじゃないのもある。
一度始めると4時間とか6時間とかやる。
そのプロセスを終わらせようとしてやっている。つまらないか楽しいかと言われれば楽しいが、しばしば後悔がつきまとう楽しさだ。最も親しい人と会うときだって、ちょっぴり後悔するのだから、それが異常だとは思わないが。とにかく数字が上下していくのが楽しい。
なんだかこれは何かを取り戻す過程なんだと思う。
いや、よくわからない。人はそれを中毒だとか言うけど、何か大切な機能があるんじゃないかって、思う。
無性にやりたくなったあと、すっとやめたくなるんだ。クリアしたからってこともあるし、別に全然理由がないときもあるんだ。
ゲーミフィケーションとかいうけど、そうじゃなくてゲームそれ自体に意味があるんじゃないかって思う。なんだか、ばらばらになった感じをもとに戻すって言うか、集中力を取り戻すというか。
なんだか不思議な感覚なんだ。必要なときだけ強く欲望するそれは、食事だとか睡眠に似ているんじゃないかな。欲望というのは悪い物だと思われがちだが、食欲や睡眠欲と同じように、それはシグナルなのかもしれない。