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I'm only sleeping

日記 雑記 思いつき ついったー https://twitter.com/1dgwa

プルーストとイカ まとめ

書評

人類史・神経生理学や発達心理学・そして失読症という三つの観点から人間が読字をいかに獲得するかを考察していく本だ。

 

読書はもとから人間に備わった技能ではない。後天的に獲得したものだ。実際、文字を読むことを学ぶには時間をかけた訓練が必要だ。

 

読書をコードする遺伝子、といったものも存在しない。言語によって活性化する部位も違う。失読症の割合も国によって異なっている。

 

言葉に影響をあたえるのは、読み聞かせだ。これはヤバい経済学で、スティーブンレヴィットが調査した結果とは異なっている。どうしてこの違いが起こるんだろう。

 

全体の内容をまとめるのはあんまりうまくいきそうにないな。

 

失読症という障害を持つ人を僕はほとんど聞いたことがないが、本書の訳者解説によれば日本でも10%程度は失読症を患っているらしい。

そして、アメリカでは、そういう読む能力が未熟な子どもは、公立学校の30%から40%にのぼるらしい。僕は小さな頃から本に囲まれて育ったから、本を読むのは当たり前に思えるが、実際はそうではないらしい。事実、この年になって同級生でかなり優秀であるにもかかわらず本が読めない、という友人は何人かいる。

 

そして、これは仮説なのだが、失読症では、文字を読むときにそうでない人と異なった回路を用いて文字を読み、それが読むことを困難にするらしい。そしてその過程で、文字を読むこと以外の能力を獲得する、ということがかなりあるらしい。本書では例として、レオナルド・ダ・ヴィンチアインシュタイン失読症であるようだと書かれている。

 

この事実はもっと知られて良いと思う。僕は読書家で、何を読めばよいかとか、読書に対する何らかのコンプレックスを感じている人を何人か見たことがあるのだが、それが何によるものかが理解出来れば、コンプレックスを克服したり、場合によっては読字の能力を獲得することが可能になるはずだ。

 

もう少し失読症に関しては調べておきたい。

そのために本書にある参考文献をメモしておく。

 

シナプスが人格を作るー脳細胞から自己の総体へ

心の仕組み 人間関係にどう関わるか

読み書き障害(ディスレクシア)のすべて ー 頭はいいのに、本が読めない

 

ほとんどの文献は英語みたいで、参考文献の一覧はダウンロードできる。

http://www.intershift.jp/ps.html